こんにちは、はいぷらです。
「裁縫」というと学校の家庭科でやって以来という方がほとんどだと思いますが、自衛隊生活で縫物をする機会は意外と多いです。
ここでは「裁縫」の必要性について説明していきたいと思います。
入隊したらまず「縫物地獄」
入隊してしばらくすると、作業服や制服が配られ色々な手続きと同時並行で名札と階級章を縫い付けます。
基本的には作業服2~3着、制服2着(夏冬各1着)、作業帽2個と、教育隊によってはプラスαでジャージ、体育帽、装具などの縫物もあり、入隊初期は「縫物地獄」となります。
名札・階級章とともに被服本体もそれなりに厚みがあるので、相当な指力が要求されますし、縫い付ける位置や使用する糸の色も厳密に決められています。
さらに約3ヶ月使用するので訓練中に取れたり、服装点検の際に縫い付けが甘かったり糸くずが出ていると、班長から激烈指導をくらったり、場合によっては剝がされて、泣く泣く縫い直す羽目になるのでしっかりと縫い付ける必要があります。
教育が終われば縫物から解放される?
教育が終わり部隊に配属されてからも、2等陸士(または自衛官候補生)から陸士長まではトントンと昇任するので、その度に階級章は付け替えとなります。
だいたいどこの駐屯地にも縫い付けをしてくれる業者さんがいますが、昇任や異動の時期はみんなが一斉に持ち込むので希望の時期にできあがらない可能性もあるので、自分で縫い付けができることは安心の材料となります。
また作業服等は破れたりしてもすぐに交換してもらえるわけではありません(この辺りの事情はまたの機会に記事にしようと思います。)。そのまま放置するとさらに広がりますし、みっともないと上官から指導される可能性も高くなります。
なので更新してもらえるまでの間は自ら繕って凌ぐしかないので、裁縫のスキルが必要となってきます。
どのような縫い方が必要?
具体的には以下の3種類の縫い方ができればいいかと思います。
- なみ縫い(強度 : 弱 仮縫い向き)
- 返し縫い(強度 : 強 本縫い向き)
- かがり縫い(袖口や裾のほつれを止めるのに有効)
詳しいやり方はYouTube等で見た方がわかりやすいと思うので割愛しますが、これができればネーム付けから補修までできます。
まとめ
「裁縫」の必要性はわかっていただけたでしょうか?
特に入隊当初はやることが沢山あるので、縫物が早く(かつ綺麗に丈夫に)終われば気持ちにも余裕が生まれますので練習していただければと思います。
今後も入隊前に身につけておくと役に立つ事を記事にしますので参考にしていただければ幸いです。